『21世紀の洗脳』が見落とした洗脳と認知戦の本質 / 苫米地ラボラトリー

『21世紀の洗脳』が見落とした洗脳と認知戦の本質

私たちが「自分で考え、選んでいる」と信じていることは、本当に自分の意思なのか。

精神科医・山下悠毅先生が苫米地博士に問いかける対談シリーズ。今回は『ハーバード講義 21世紀の洗脳』を題材に、洗脳と認知戦の本質に迫ります。

苫米地博士は、同書の歴史的事例の整理を評価する一方、人間の認知が書き換わる仕組みを理解するには不十分だと指摘。自身の研究と脱洗脳の経験をもとに、書籍では捉えきれていない論点を掘り下げていきます。

権威ある人の言葉を、なぜ正しいと思うのか。強い信念は、洗脳への防御になるのか。AIに自分の情報を預けることには、どのようなリスクがあるのか。そして、苫米地博士自身にも認識の盲点「スコトーマ」はあるのか。

山下先生の率直な質問を通じて、議論は政治や教育、生成AI、さらには「臨場感」と人類の進化へ。全6回の対談から、自分の判断を支える前提を見つめ直し、情報に囲まれた社会を生きるための視点を学びましょう。

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今回取り上げる書籍
『ハーバード講義 21世紀の洗脳―感情を操作されるデジタル社会』
レベッカ・レモフ著/栗木さつき訳/大和書房

ハーバード大学科学史教授のレベッカ・レモフが、洗脳の歴史とデジタル社会における感情操作をたどる一冊。朝鮮戦争の捕虜への思想改造、CIAの極秘実験、カルト集団による支配から、SNSやAIを介した働きかけまで、幅広い事例を取り上げる。トラウマや孤立、不安といった人間の脆弱さが、他者の影響を受け入れる過程にどう関わるのかを考察する。洗脳を特殊な環境だけの問題として捉えず、日常の情報接触や、自ら選んでいるつもりの行動にも目を向け、「自分の意思」とは何かを問い直す。